最終日の2つ目のプログラムは、NPO法人テラ・ルネッサンス理事長鬼丸昌也氏によるご講演でした。 鬼丸氏は2001年にNPO法人を設立され、カンボジアやウガンダ等で、地雷除去や元子ども兵の社会復帰を支援する活動をされています。
その支援事業を立ち上げる過程で気づいた「一歩踏み出すこと」の大切さをご自身の体験を通じてお話頂きました。
鬼丸氏は公演の最初に「自分に何ができるか、そのことを考えながら聴いていただきたいと思います」とお話され、一歩踏み出すためのヒントをお話頂きました。 会場からは時には笑いが上がり、最後涙されている方もいらっしゃいました。参加された方々は鬼丸氏の世界観に魅了され、多くの気づきを得られていたように感じました。
「課題は一人の心の中にあるだけでは悩みにしかすぎず、他者とわかちあうことによって初めて課題となる」と訴えかけ「自分にも何かできることはないか、といったフィルターで課題をみると、見えてくる。だから僕は伝えていくことを選んだ」と仰っていました。
最後に参加者に向けてのメッセージとして「ここにいる一人ひとりが社会を変えたいと思っているから、変えられないことなんてない。だからこそ、今ここで何かを感じたなら、心に残った一言でもあれば伝えてほしい。僕たちは一人では、ない。始めるときは一人かもしれないが、同じ志をもった人たちがいる。社会は変わっていく」と力強く、尚且つ心強い御講演でした。
体験を通して感じられた想いやお話はどれもリアルでとても心に響きました。鬼丸氏が発する一言一言にはどれも重みがあり、自分自身の仕事に対する考え方や、生き方自体をも見つめ直すきっかけとなりました。
「特別なことはいらない。すべての人に未来を変える能力がある」勇気を頂ける講演でした。
(文責:田中)
写真右・株式会社ウエダ本社代表・岡村充泰氏より、インクカートリッジ回収により収集した支援金の贈呈をおこないました。
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